トップサウナコラムロウリュとは?意味や種類・効果・楽しみ方まで解説

メディア記事一覧

ロウリュとは?意味や種類・効果・楽しみ方まで解説

サウナストーンに水をかけると、「ジュワッ」という音とともに蒸気が立ちのぼり、全身を包み込むような熱さが広がります。

この蒸気による熱さの変化を楽しむサウナ文化が「ロウリュ」です。

近年では、セルフロウリュやオートロウリュを導入する施設も増え、サウナの楽しみ方のひとつとして広く親しまれています。

一方で、「ロウリュとアウフグース・熱波は何が違うの?」「自分で水をかけるときはどうすればいいの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

ロウリュは蒸気による独特の熱さや心地よさを楽しめる反面、正しい方法を知らずに行うと、やけどやサウナストーブの故障、ほかの利用者とのトラブルにつながるおそれもあります。

この記事では、ロウリュの意味や種類、アウフグース・熱波との違いをはじめ、期待できる効果や正しいやり方、より快適に楽しむためのコツ、注意点までわかりやすく解説します。

執筆& サウナ宿 編集部

監修釜山 甲太郎

COCO VILLA sauna 店長

ロウリュとは?本場フィンランドで受け継がれる「サウナの魂」

ロウリュとは?本場フィンランドで受け継がれる「サウナの魂」

ロウリュとは、高温に熱したサウナストーンに水をかけ、発生した蒸気を楽しむフィンランド発祥のサウナ文化です。

フィンランド語の「löyly(ロウリュ)」が語源で、サウナストーンから立ちのぼる蒸気や、その熱を意味します。

フィンランドでは、ロウリュは単に湿度を高めるためのものではなく、サウナを心地よく楽しむために欠かせない存在です。

「サウナの魂」とも表現されるほど大切にされており、2020年にはロウリュを含む「フィンランドのサウナ文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。

日本では長く、室温90〜100℃前後、湿度10%前後の高温低湿型のドライサウナが主流でした。

一方、ロウリュを取り入れたサウナでは、蒸気によって湿度が高まり、全身を包み込むような熱さや、蒸気がゆっくりと広がる感覚を楽しめます。

室温の高さだけでなく、蒸気によって変化する熱さを味わえることが、ロウリュならではの魅力です。

日本でロウリュへの関心が高まった背景には、2010年代後半からのサウナブームもあります。

漫画『サ道』やSNSを通じてサウナの魅力が広まり、2019年にはテレビドラマ『サ道』も放送されるなど、サウナの楽しみ方が広く知られるようになりました。

こうした流れのなかで、従来のドライサウナとは異なる熱さや、蒸気による心地よさを楽しめるロウリュにも注目が集まりました。

蒸気による熱さの変化や香りなど、五感で楽しめる体験が、ロウリュの人気を支える魅力のひとつといえるでしょう。

ロウリュの種類とは?|セルフロウリュとオートロウリュの違い

ロウリュの種類とは?|セルフロウリュとオートロウリュの違い

ロウリュには、利用者自身が水をかける「セルフロウリュ」と、専用の装置で自動的に水を注ぐ「オートロウリュ」の2種類があります。

どちらもサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる仕組みは同じですが、蒸気が発生するタイミングや楽しみ方に違いがあります。

ここでは、セルフロウリュとオートロウリュの違いを紹介します。

セルフロウリュ|自分のペースで蒸気を楽しめる

セルフロウリュは、サウナ室に備え付けられた桶(バケツ)とひしゃく(ラドル)を使い、利用者自身がサウナストーンに水をかけるスタイルです。

サウナの本場フィンランドでも、家庭用サウナや公衆サウナなどで広く親しまれています。

セルフロウリュの魅力は、自分の好みやタイミングに合わせて蒸気を発生させられることです。

水をかけた瞬間に響く音や、徐々に広がる蒸気、肌を包み込むような熱さの変化を、自分の手で生み出せる楽しさがあります。

また、共用のサウナの場合は、ほかの利用者と「ロウリュしてもいいですか?」と声をかけ合うなど、自然なコミュニケーションが生まれるのも特徴です。

オートロウリュ|自動で発生する蒸気を気軽に楽しめる

オートロウリュは、サウナストーブに設置された専用の給水装置から、自動的にサウナストーンへ水が注がれる仕組みです。

水が注がれるタイミングは施設によって異なり、十数分おきに作動するものから、1時間に1回程度のものまであります。

利用者自身が水をかける必要がないため、ロウリュを初めて体験する方でも、気軽に蒸気の熱さを楽しめるのが魅力です。

また、水の量やタイミングが自動で管理されるため、多くの人が利用する大型のサウナ施設でも、安定したロウリュを提供しやすいという特徴があります。

施設によっては、オートロウリュの作動時間が案内されている場合もあります。

蒸気が広がる瞬間を楽しみたい方は、事前に時間を確認し、作動するタイミングに合わせてサウナ室を利用するのもおすすめです。

ロウリュの種類とは?|セルフロウリュとオートロウリュの違い

ロウリュとアウフグース・熱波の違いを徹底比較

ロウリュとアウフグース・熱波の違いを徹底比較

ロウリュ・アウフグース・熱波は、いずれもサウナの熱さを楽しむためのものですが、それぞれ内容や役割が異なります。

ロウリュはサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる行為であるのに対し、アウフグースや熱波は、タオルやうちわなどを使って熱気を届けるサービスです。

ここでは、ロウリュとアウフグース・熱波の違いを比較します。

項目ロウリュアウフグース熱波
発祥フィンランドドイツ日本
内容サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるタオルなどで熱気をかき混ぜ、室内に広げるタオルやうちわで利用者に熱風を送る
担い手利用者・スタッフ・自動装置アウフギーサー熱波師
主な目的湿度と体感温度を高める熱気や香りを室内全体に行き渡らせる利用者に直接熱風を届ける

アウフグース|タオルなどで熱気を循環させるサービス

アウフグースとは、ドイツ語で「注ぐ」を意味する「aufgießen」に由来するサウナサービスです。

アウフギーサーと呼ばれる専門スタッフが、サウナストーンに水やアロマ水を注ぎ、発生した蒸気や熱気をタオルなどで室内全体に広げます。

サウナ室では熱い空気が上部にたまりやすく、座る位置によって感じる熱さが異なります。

アウフグースでは、タオルで空気をかき混ぜることで熱気を循環させ、室内全体に熱やアロマの香りを行き渡らせるのが特徴です。

また、本場ドイツでは、音楽や照明、華やかなタオルパフォーマンスを組み合わせたアウフグースも親しまれています。

技術や演出を競う大会も開催されており、サウナの熱さだけでなく、ショーとしての楽しさも味わえるサービスへと発展しています。

熱波|利用者に熱い風を送る日本独自のサウナ文化

熱波とは、アウフグースの文化をもとに、日本で独自に発展したサウナサービスです。

「熱波師」と呼ばれるスタッフが、タオルやうちわを使い、利用者に向けて熱い風を送ります。

アウフグースが室内全体に熱気を循環させることを重視するのに対し、日本の熱波では、一人ひとりに直接熱風を送るスタイルが多く見られます。

熱波師の掛け声やパフォーマンスに合わせて、利用者も一緒に盛り上がれることが、熱波ならではの魅力です。

近年では、熱波師の技術を認定する検定や、パフォーマンスを競う大会なども開催されています。

ただし、施設によってはアウフグースと熱波を明確に区別せず、同じ意味で使っている場合もあります。

ロウリュとアウフグース・熱波の違いを徹底比較

ロウリュの効果とは?蒸気が生み出す3つの魅力

ロウリュの効果とは?蒸気が生み出す3つの魅力

ロウリュの魅力は、サウナ室の湿度が高まることで、普段とは違った熱さや心地よさを感じられることです。

蒸気によって体感温度が変化するだけでなく、熱の広がり方やアロマの香りなど、さまざまな楽しみ方があります。

ここでは、ロウリュで期待できる効果と、知っておきたい3つの魅力を紹介します。

湿度の上昇によって発汗しやすくなる

熱したサウナストーンに水をかけると、一気に蒸気が発生し、サウナ室の湿度が高まります。

蒸気が肌に触れて水滴に戻る際には「凝縮熱」と呼ばれる熱が放出されるため、室温が大きく変わらなくても、より強い熱さを感じられるのが特徴です。

また、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、汗によって体を冷やす働きも弱まります。

そのため、ロウリュを行うことで体が温まりやすくなり、短い時間でも汗をかきやすくなることがあります。

さらに、空気の乾燥による喉や肌のヒリつきを感じにくくなる点も、湿度が高まることによるメリットのひとつです。

蒸気による熱さの変化を楽しめる

ロウリュでは、ドライサウナのような乾いた熱さとは異なり、蒸気が全身を包み込むような熱さを感じられます。

サウナストーンに水をかけると、立ちのぼった蒸気が室内に広がり、徐々に熱さが落ち着いていくため、同じサウナ室でも体感温度の変化を楽しめるのが魅力です。

また、室温そのものを大きく上げなくても、蒸気によって十分な熱さを感じられるのも特徴です。

ロウリュの前後で変化する熱さを味わいながら、自分にとって心地いいサウナ時間を過ごせます。

アロマロウリュで香りも楽しめる

アロマロウリュとは、精油(エッセンシャルオイル)などを加えたアロマ水をサウナストーンにかけ、蒸気とともに香りを広げる楽しみ方です。

アロマロウリュを利用すれば、心地いい香りに包まれることで、リラックスした時間を過ごすことができます。

香りの種類も豊富で、清涼感のあるユーカリやミント、森林を思わせるヒノキや白樺、爽やかな柑橘系などがあります。

施設によっては季節限定のアロマを用意している場合もあり、訪れるたびに異なる香りを楽しめるのも魅力です。

セルフロウリュの正しいやり方|初心者でも実践できる3つのステップ

セルフロウリュの正しいやり方|初心者でも実践できる3つのステップ

セルフロウリュは、自分でサウナストーンに水をかけ、蒸気が広がる瞬間を楽しめるのが魅力です。

ただし、施設ごとに利用ルールが異なるため、初めて行う際は基本的な手順を知っておくことが大切です。

ここでは、セルフロウリュを実践する際の流れを、3つのステップに分けて解説します。

STEP 1|施設の利用ルールを確認する

まずは、利用するサウナがセルフロウリュに対応しているか、施設の案内を確認しましょう。

セルフロウリュができる施設では、サウナ室の入口や室内に「セルフロウリュ可」などの案内が掲示されていることがあります。

また、施設によっては、1回に使用できる水の量やロウリュを行う間隔、利用できる時間帯などが決められています。

サウナ室に入る前に、こうしたルールにも目を通しておくと、スムーズにロウリュを楽しめます。

案内が見当たらない場合や、利用方法がわからない場合は、自己判断せずにスタッフへ確認しましょう。

STEP 2|周囲の利用者に声をかける

共用のサウナでセルフロウリュを行う際は、水をかける前に「ロウリュしてもいいですか?」と周囲の利用者に声をかけましょう。

ロウリュによって発生する蒸気は、サウナ室にいるほかの利用者にも届くため、全員が同じタイミングで熱さを求めているとは限りません。

特に、サウナ室が混雑している場合は、周囲の反応を確認してから行うことが大切です。

熱さを控えたい方がいる場合は無理に行わず、タイミングを改めるなどの配慮を心がけましょう。

こうしたちょっとした声かけが、お互いに気持ちよくサウナを楽しむことにつながります。

STEP 3|決められた量と間隔を守って水をかける

周囲への確認ができたら、備え付けのひしゃく(ラドル)で水をすくい、サウナストーンにゆっくりと注ぎましょう。

このとき、一か所に集中して勢いよくかけるのではなく、施設が指定する範囲のサウナストーンに静かに水を注ぐのがポイントです。

水をかけると「ジュワッ」という音とともに蒸気が立ちのぼり、サウナ室に熱さが広がっていきます。

一度に使用する水の量は施設のルールに従い、決められた範囲を超えないようにしましょう。

また、続けてロウリュを行う場合は、定められた間隔を守り、蒸気が落ち着いてから行うことが大切です。

水を注ぎ終わったらひしゃくを元の場所に戻し、蒸気が広がる感覚をゆっくりと楽しんでみてください。

セルフロウリュの正しいやり方|初心者でも実践できる3つのステップ

ロウリュをより楽しむための2つのポイント

ロウリュをより楽しむための2つのポイント

ロウリュを楽しむ際は、ただ蒸気を浴びるだけでなく、座る位置やサウナ室での過ごし方にも注目してみましょう。

同じサウナ室でも、少し工夫することで、自分に合った心地いい熱さを見つけやすくなります。

ここでは、ロウリュをより快適に楽しむための2つのポイントを紹介します。

座る位置によって変わる熱さを楽しむ

サウナ室では、温かい空気が上昇する性質があるため、一般的に上段ほど熱く、下段ほど穏やかな熱さになります。

そのため、ロウリュの熱さをしっかりと感じたい場合は上段、比較的穏やかな熱さで楽しみたい場合は下段を選ぶのがおすすめです。

また、サウナストーブからの距離や室内の空気の流れによっても、熱さの感じ方は変わります。

同じ施設でも座る場所を変えることで、普段とは違ったロウリュの楽しみ方ができるでしょう。

初めて利用するサウナでは、まず下段から試し、熱さに慣れてきたら座る位置を変えてみるのもおすすめです。

その日の気分や体調に合わせて、自分にとって心地いい場所を探してみてください。

熱さに合わせてサウナの滞在時間を調整する

ロウリュを楽しむ際は、サウナ室の熱さや自分の体調に合わせて、滞在時間を調整することが大切です。

同じサウナでも、ロウリュの前後では体感温度が変わるため、いつもと同じ時間だけ入ることにこだわる必要はありません。

例えば、ロウリュが始まる少し前からサウナ室に入り、蒸気が広がる瞬間を楽しむのも1つの方法です。

一方で、すでに十分温まっている場合は、ロウリュが始まる前に休憩を挟むなど、自分のペースで過ごしましょう。

サウナは長く入るほどよいというものではなく、自分に合った熱さや時間で楽しむことが大切です。

その日の体調やサウナ室の環境に合わせながら、無理のない範囲でロウリュを楽しんでみてください。

ロウリュをより楽しむための2つのポイント

ロウリュを安全に楽しむための3つの注意点

ロウリュを安全に楽しむための3つの注意点

ロウリュは、蒸気による心地いい熱さを楽しめる一方、高温のサウナストーブや蒸気を扱うため、安全面への注意が必要です。

特に、初めてロウリュを体験する方は、思わぬやけどや体調不良を防ぐためにも、気をつけたいポイントを押さえておきましょう。

ここでは、ロウリュを安全に楽しむための3つの注意点を解説します。

熱い蒸気やサウナストーブに近づきすぎない

ロウリュで発生する蒸気は非常に高温のため、サウナストーブに顔を近づけたり、サウナストーンをのぞき込んだりしないようにしましょう。

特に、水をかけた直後は熱い蒸気が勢いよく立ちのぼるため、顔や腕などに直接触れると、やけどにつながるおそれがあります。

また、サウナストーブ本体や周囲の金属部分も高温になっているため、不用意に触れないよう注意が必要です。

耳や頭部の熱さが気になる場合は、サウナハットを着用することで、熱から保護する効果が期待できます。

ロウリュを行う際はストーブから適切な距離を保ち、安全な姿勢で蒸気を楽しみましょう。

許可されていない水やアロマを使用しない

セルフロウリュでは、施設が用意した水や、使用が認められているアロマ水だけを使うことが大切です。

施設によってはアロマ水を用意している場合もありますが、利用者が自由に香りを追加できるとは限りません。

特に、精油(エッセンシャルオイル)を原液のままサウナストーンにかけると、引火する危険があります。

また、ロウリュに適していない液体を使用すると、ストーブの故障や不快なにおいの原因になることもあります。

お気に入りの香りを楽しみたい場合でも、自己判断で精油やアロマを持ち込まず、施設のルールに従って利用しましょう。

脱水症状や体調の変化に注意する

ロウリュでは、蒸気によって体感温度が高まるため、普段のサウナよりも強い熱さを感じることがあります。

無理をしてサウナ室に長くとどまると、脱水症状やのぼせ、めまいなどを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

サウナを利用する前後には、こまめに水分を補給することを心がけましょう。

また、飲酒後や睡眠不足、体調が優れないときは、サウナの利用を控えることも大切です。

高血圧や心臓疾患などの持病がある方、妊娠中の方は、利用前に医師へ相談しましょう。

少しでも気分が悪くなったり、めまいや息苦しさを感じたりした場合には、すぐにサウナ室を出て、涼しい場所で休憩してください。

自分の体調を優先し、無理のない範囲で楽しむことが、ロウリュを安全に利用するための基本です。

まとめ

まとめ

今回は、ロウリュの意味や種類、アウフグース・熱波との違いをはじめ、期待できる効果や正しいやり方、安全に楽しむための注意点について解説しました。

ロウリュは、熱したサウナストーンに水をかけ、発生する蒸気と熱さの変化を楽しむフィンランド発祥のサウナ文化です。

セルフロウリュやオートロウリュなどの種類があり、湿度の上昇による体感温度の変化や、アロマの香りなど、さまざまな魅力があります。

一方で、ロウリュを楽しむ際は、施設ごとに定められた水の量や間隔を守り、周囲の利用者への配慮や体調管理を心がけることが大切です。

「自分のペースでセルフロウリュを楽しみたい」「アロマの香りに包まれながらリラックスしたい」「周囲を気にせずプライベートな空間でロウリュを体験したい」など、自分の好みに合ったサウナを選ぶことで、より充実した時間を過ごせるでしょう。

& サウナ宿メディアでは、プライベートサウナ付きの宿や客室サウナ付きの宿、薪サウナを楽しめる宿、一棟貸し・ヴィラタイプのサウナ宿など、全国の魅力的なサウナ宿を紹介しています。

自分好みのロウリュやサウナ体験を楽しめる宿を探したい方は、ぜひ& サウナ宿メディアでお気に入りの施設を見つけてみてください。